歯科医師になるには

歯科医師(歯医者さん)になるためには、大学の歯学部に入学して6年間の教育課程を修了して卒業しなければなりません。大学では基本的に歯学に関係する専門分野を学びますが、医学部と同じように内科学・外科学・眼科学などの科目も履修する必要があります。大学を卒業した後に歯科医師国家試験を受験して合格すれば、歯科医師資格が取得できます。ちなみに国家試験はマーク式で、受験後は合否に関係なく成績が通知されます。歯科医師国家試験の合格率ですが、2014年以降は毎年60%台で推移しています。半分近くの人が不合格となるので、大学の歯学部を卒業した後も試験に合格できずに免許が取れないといったケースも少なくありません。国家試験に合格して免許を取得してもすぐに開業医になることはできず、指定された研修施設(大学病院など)で1年間にわたり臨床研修を受けることが義務付けられています。1年間の臨床研修中は、教官の指導を受けながら医療現場で患者の診察や治療を行うことで経験を積みます。
歯科医師を志している高校生であれば、まず最初に大学の歯学部に合格することを目指すようにしましょう。大学に入学した後は実習で技術を身につけるとともに、国家試験対策の勉強をする必要があります。

歯科医師ってどんな仕事?

あらゆる器具または薬品などを使用しながら虫歯もしくは歯周病などの治療を行ったり歯列矯正をするのが歯科医師であり、歯に纏わる全ての治療を行います。
国に認定されている大学に6年間にわたって通学して学びを深めた上で歯科医師になるための国家試験を受験し、試験に合格する事ができれば免許が得られます。
免許が得られた後には数年間にわたり臨床研修に励み、自らが持つ技術に自信が得られるようになったら歯科医として医業をします。
今日では虫歯または歯周病などの治療に留まらず、身だしなみの1つとして美しくするための審美治療のニーズも増加傾向にある様子から、歯科治療に関する環境は大きく変化してきています。
そのように、患者が求めるニーズが大きく変化してきているのと同時に治療に際して要する技術と知識も変化してきているので、歯科医師になってからも引き続き勉強をし続けて進歩する意欲が大切です。
そして、国内にはとても多くの歯科医院が各地に点在しているが故に、大勢の患者さん達から頼りにされる医師になるには確固たる知識や技術を持ちながらいつも患者さんに寄り添って治療が進められる点も欠かせないですし、直接的に医師やクリニックの様子について聞く事も大事です。